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千のブログ

    気まぐれな写真と気ままな想いを 日々の徒然に書きたいと思います

具沢山味噌汁 

父方の祖母は私が6歳の時に亡くなった。
小さい頃だったのにかかわらず、よく覚えている。
その頃は我が家の奥の小さな家に、本家として伯父の遺族とともに暮らしていた。
覗きに行くといつも針仕事をしていた。姉や私の顔を見ると、針に糸を通してと言う。
穏やかで、私たちの顔を見るといつも嬉しそうだった。

この祖母はあの頃の人が多くそうであったように、病気の夫と、
6人の子供を抱えてとても苦労をした人らしい。
長男は夭折。次男は戦死。三男が父である。病気の夫は戦争が始まった頃亡くなったようだ。
だから祖母には父が頼りだったようだが、一家の長である戦死した伯父には、妻と一男二女がいたから、
本家はこの伯父の一家である。父は分家になる。

親は本家にいるもので、未亡人になった兄嫁には親の世話は大変だったろうが、
伯母も本家の嫁という自覚が強かったから、親との同居は当たり前と思っていたようだ。

だから父が陰に回って、兄嫁と母親を助けたようだ。
転居などはまずこの二人に相談したようだった。

この祖母の作る味噌汁が「具だくさん味噌汁」だった。
私が結婚したころは、世間ではシンプルな味噌汁が流行っていたし、夫の家庭はそうだったようで、
この味噌汁は却下された。

私は夫の言うとおりにしたが、今思うとこの具だくさん味噌汁は理に適っている。
朝はしっかり食事をとらなければならない。
味噌汁の他は焼き魚か卵の蛋白質と、のりがあれば、朝食としては十分だ。

先日の介護予防の講習を受けた時、三日間の摂取した食材を記する項目があったが、
今は具だくさん味噌汁が復活していたので、私はほとんどがクリアーできていた。

父は殊の外この具だくさん味噌汁が好きだった。

私が大阪に出て来た頃、叔母(父の妹)の家に何日かお世話になった。
その時の味噌汁もこれだった。叔母は料理が上手だったので、
どんな料理でもとにかくおいしかった。

祖母の孫は13人いるが、そのうち何人が今もこの味噌汁を食べているだろうか。
すでに二人が鬼籍に入ってしまっているが。

この祖母の味噌汁と、あの穏やかな性格が何人の孫たちに受け継がれたのだろう、と思う。  

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2013/12/21 Sat. 16:25 | trackback: 0 | comment: 4edit